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zoom RSS 道犬第16号の(9)より

<<   作成日時 : 2017/07/09 08:38   >>

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矢萩 政一 (深川) 

本会の展覧会は春秋二回の本部展と各支部で行われる支部展と相当な数であり、本会の主な事業は血統登録事務を除けば、この展覧会に始まり展覧会に尽きるといっても過言ではないであろう。とすれば展覧会は本会の主旨に副うものでなくてはならないし、又そうでなければ主な事業であるこの展覧会の意義も価値もなくなってしまう訳である。然しこの展覧会について観ずる事は、未だ浅学の非才の私、先輩諸氏には愚問として一笑されるかも知れませんが、今まで数々の展覧会に参加させていただいて本会の主旨に対する展覧会の価値の位置づけが私にはどうしても出来ない色々の点を感ずるのである。
展覧会は言うまでもなく本会の主旨である道犬の原種保存の育成向上にあるといえましょうが、ほんかいの主旨がそうであればある程現在の展覧会の在り方について矛盾を感ずるし又強いて言うならば将来取り返しの出来ない禍根さえも残す場合も生じてくるのではないかとさえ思うのである。何故なら、現在の展覧会が飽くまで展覧会である以上大体二つの観点から綜合判定されていると思う。即ち一つはそれ自体人間の力では本質的に変える事の出来ない明らかに遺伝的にして先天的なもので、それが道犬の標準規格を目標に各部の構成がどの様であるかと言う観点からの判定と、もう一つはその様な先天的なものでなく飼育管理に左右される歩体、これは明らかに後天的なもので、ある程度人間の力によってそれ自体作り変えることができるのである。
この両者の綜合判定をもって上位犬と見〇している訳だが、この展覧会の上位犬が一般の通有性として種犬となり道犬の基調となって今後の繁殖育成に重大な影響をもってゆくであろう、従ってこの事からいって先天的に秀れたものを持ちながら後天的なもので欠陥を持つために下位犬となり、それは何等繁殖には影響がないにも拘わらず葬り去られてゆく現状に私は忍びないものをかんずるのである。
そこで本会の主旨があくまでも原種保存にあるとするならば本会の展覧会は他犬団体の様にただ単にショウ的なもであってはならず展覧会の判定基準の重点がそれ自体人間の力ではどうする事も出来ない先天的なものに置かれるべきであると思うのである。若くし現在の展覧会の判定基準が先天的なものに重点が置かれているとするならば、これは私個人の杞憂にすぎないかも知れませんが実際の判定に当ってこの先天的なものと後天的なものをどの様な比重をもって各犬との比較をなしてゆくかという事は相当困難な問題であり、しかも各人によっても相当な開きが出てきているのではないだろうか。
そういう点が考えるとき私は現在の展覧会が飽くまで展覧会という性格からいって本会の主旨に対してポケて来てるし、本会の主旨を全うするためにはこの展覧会だけでは不満足であると思うのである即ち現在の展覧会がショウ的なものと原種保存という目的とが混合されているところにこういう問題の介在を生ぜしめるのではないだろうか、だからといって私はこの展覧会を全面的に否定する訳ではない、只展覧会だけで本会の主旨を全うする事が出来ないという事を感ずるのである。
従って本会が本会の主旨からいって道犬の原種保存を強く推し進めてゆく上に展覧会と切り離した独自の指導機関を設けて会員諸氏への繁殖指導に積極的に乗り出すべき段階ではないだろうか、即ち特に本会は種犬検定制度を設け個体の各部毎にその優劣を判定し繁殖指導にに当たるべきであろ。そんな事を私は私なりに考えながら目先の展覧会の成績に拘る事なく何年か何代後かの犬の姿を夢見ながら犬作りをしてみようかと若輩の私には途方もない遠代な夢を追うて先輩の指導と援助を受け乍ら貴重な血統の牝犬を大事にし育ている。
所詮力のない私には夢に終わるかも知れないが、そういう夢に終わるかも知れないが、そういう夢を追うて楽しんだり苦しんだりしているのが犬好きの幸福感があるのであろう。
そんな夢を託してくる春の、犬を恋する春を私は待っている。


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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして

他犬種を飼育ている物ですが、私も同じ気持ちです
日本犬を、絵に描いた餅や張子の虎にしたくない

自分では正論だと思っていても
意見を言えば叩かれる

ブリーダーは
血統を守る戦いは
孤独との戦いだと思います。
頑張って下さい。
ウルフ
2017/07/10 07:08

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